草枕 草枕 「草枕」とは、旅の枕詞、草の枕で眠る事が旅なんだ。 古来、旅の原型とは、宗教的な巡礼だったんではなかろうか？ キリスト巡礼、イスラム、ヒンドゥ、お伊勢参り，八十八カ所巡りなど、旅の非日常を味わうには、宗教を目的にしなければ、出掛けることすらできなかったんじゃないんだろうか？
バックパックを担いで、何処へでも行けるようになったのは、一体いつ頃からだろうか？フラワームーブメントの起こったヒッピー文化の頃が、バックパッカーの歴史に合致するような気がするのは、まったくの間違いでもないだろうと思う。
此処ではない何処か、つまらない日常の付いてこない場所へ、 求めるモノの名は「自由」。 ホントの自由って何か、解らないけど、少なくとも、今の僕の置かれた状況ではない事だけは確かだろうね。
何も、マリファナが吸いたい訳じゃないし、綺麗な女の子がと一緒に好きな事が出来るとも思ってないけど、ただ、どこか自分の事を誰も知らなくて、僕の方でも初めて見る場所へ行ってみたくて、 そこの空気が吸ってみたいだけなんだけど・・・
冒険とか、秘境を求めている訳じゃなくて、そんなモノがもう地球上から消えつつある事が悲しいだけで、僕が求めているのは、今 呼吸している空気とは、違う匂いの空気を求めているだけなんだ。

でも、その空気を、胸いっぱい吸い込んだら、また違う空気を探しに行くんだけどね。


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